
竹がアフリカを救うか
いまでも木炭や薪(まき)を燃料に使うことが多いアフリカ。この習慣は森林破壊の原因の一つと指摘されている。そんななか、竹を代替燃料に利用することを通じて森林破壊を食い止めようとする活動が現地で進んでいる。
環境保全と竹および藤の公正な貿易を通じた貧困削減に努めている政府間組織、国際竹藤組織(INBAR)は前週(現地2日)、南アフリカ共和国で開催中の第17回気候変動枠組条約締約国会議(COP17)に合わせ、アフリカの燃料不足と環境破壊の防止策として、竹をかまで焼いて炭にする技術への取り組み状況を発表した。これにはEU(欧州連合)と一次産品共通基金(CFC)が資金を出している。サブサハラ地域(サハラ砂漠以南の地域)の地方の人口の80%が燃料に用いている木炭の替わりに竹を利用するよう促すのが、このプロジェクトの狙いだ。
INBARが、新興国のために科学技術情報を提供する非営利組織のSciDev.Netに語ったところによると、2009-13年の間に総額200万ドルが投資される計画で、第1弾としてエチオピアおよびガーナでプロジェクトが09年に始動した。INBARは竹の栽培・炭化技術、竹由来のまきの生産法に関して人々を訓練している。INBARでは計画規模の拡大とこの技術の他のアフリカ諸国への移転を目指している。
竹は生長が速いので、伐採しても環境破壊へのマイナス影響が小さい。中国は竹の燃料利用で世界的にみて進んでおり、かま、(竹用の)粉砕機、ブリケティングマシン(造粒機)などの設備をアフリカ側が取り入れる手助けをしている。最近の中国が南北問題で言うところの“南”に該当するかは疑問だが、INBARの関係者が「これは“南”と“南”の協力の良い実例だ」と話す通り、新興国間ならではの技術協力として注目される。